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アンコールワット;神々の住む場所
タイ・カンボジア旅行編より その-4
アンコールワットは、カンボジア西北部にある、ヒンズー教の寺院遺跡
1992年にユネスコ世界遺産に「アンコール遺跡群」として登録された。
アンコールワットは「大きな寺」という意味で境内の外周は
西北500m、南北1300mもある。
12世紀に30年かけて建立、ヒンズー教最大の寺院とされる。
2万5千人が1日7h働いて35年の歳月を要したと云われる規模とも
日本に2年間語学勉強に来たことがあるという、優しきカンボジア人の
ガイドさんに案内されながら、アンコールワットを巡った。
アンコールの王権は「完全実力主義」で激しい王位争奪戦を繰り広げ
実力で王座に坐った者が国王となっていたらしい。
歴代の王たちは、有力者や民衆の支持を得るため、大規模な水利
インフラを行い、富をもたらし、王権の偉大さを提示するため
前王たちよりも、もっと壮麗な寺院や都城を建設して、その威光を
示したかったようである。
しかし盛者必衰とはよく言ったもの、隣国との戦争に相次いで負けたこと
又、作り上げた運河が堆積して来た土砂で流れが止められ
水の循環がとまった土地は荒れ放題、土壌が酸化し、耕作不可能な
土地となり、農民は土地を逃げ出し、次第にアンコールは廃墟の寺院と
なり、密林の中に埋もれ、忘れ去られて行くことになる。
そんな歴史を思い浮かべながら、栄華の夢の跡を踏みしめる。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の
夢の如し、猛きものもついには滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ」
「平家物語より」
2019年01月
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水上生活者ここに生きる
タイ・カンボジア旅行編より その-3
水上生活者の生活の糧は湖に棲む魚のようだ。
ワニはとても高く売れるので、漁をする人にとっては稼ぎ頭とのこと。
親は子へ生き抜いて行く手段として、小さいころから漁の仕方を体で教えているのであろう。
「親から子への伝承」
小舟から放り出された幼子たちは、鉄棒や木にぶら下がる如く、水の中に浮き、小舟にぶら下がっている。
いかにも楽し気に・・
ここに住む水上生活者の誰もが、ストレスとは無縁の表情に見える。
屈託なく明るく、心のありかを含めて貧しさは感じない。
ある意味、「理想郷」ではと思う。
他者が入り込み、この生活、この秩序を乱してはなるまい。
この親子を含めた水上生活者に接し、そんなことを思う。
2019年01月
水上の小学校
タイ・カンボジア旅行編より その-2
水上生活者が住むトレンサップ湖には小学校も水上にあった。
エンジン付きの小型ボートで通りがかった時の学校はお昼時間と思え、校舎にはお昼供給用と思えるボートが横付けされ、それらしい人々が、忙しそうに働いていた。
小学生たちからは、それを待つ嬉しそうな雰囲気が伝わってくる。
彼らから受ける印象には、なんの屈託もない。
この環境に生きて、生きている実感を味わう。
人は何万年も前から幾多の試練氷河時代等を耐え抜き今に至る
海や山野を友とし生活の場とし・・
今ここに生きているんだよ!!生きていることが幸せなんだよ!!
ここに生きている人々を見ながら人の幸せの根源を思う。
2019年01月
トレンサップ湖の夕景
タイ・カンボジア旅行編より
トレンサップ湖はカンボジアの湖。東南アジア最大の湖であり、
クメール語(カンボジア人の97%ほどが話す言語)で巨大な淡水湖という意味がある。
世界最大規模で水上生活者が生活しており、1ブロック1万人、100ブロック100万人以上が住むという。
トレンサップ湖の広さは乾季で琵琶湖の4倍、雨期で約25倍
今回廻ったブロックは、ベトナムからの難民の居住区で約8万人が暮らしているとの事
学校も体育館も水上にあった。
わが家へと帰路を目指す人、遠くの空を見つめる人は何を思う!!
戦場から故国を離れ、追われるように逃れてきたこの地
土地も持たない難民たち、生活の糧は・・
観光客に恵みを求める多数の家族、小舟が土産店の周りにたむろしていた。
すべての人が生き抜くすべとして、湖上に浮かぶ。
2019年01月
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