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フイレンツェ夜の街角

雨上がりの夜のフイレンツェの街角を描く
ルネッサンスの気風漂う、巨匠達の面影が残る花の都フイレンツェ、ドゥオモを正面に見る、雨上がりの路面に反射する街並みは、どこか眩しく見えた。
イタリア旅行5日目のフィレンツェは、色とりどりの傘の花開く市内観光であった。
午前中、ピサの斜塔、ドゥオモ、洗礼堂を巡り、午後は市内を巡る。
ルネッサンス時代の名画ばかり集めたウッフイッツィ美術館には、時の巨匠、ダビンチ、ラファエロ、ミケランジェロ等の作品が飾ってあり、ドゥオモでは「最後の審判」に圧倒され、ミケランジェロの傑作、5m角の大理石から彫ったダビデ像・・その精巧さ美しさは、やはり目を釘付けにする。ミケランジェロ広場から見た市内の景色は、600年前、当時を偲ばせてくれた。
ミケランジェロ芸術家の苦悩
ミケランジェロは、その才能を時の豪族であった、芸術家保護の伝統を持つメヂィチ家に買われ、ある時期(より)報酬を貰い、多くの芸術作品を残したとの事である。その作品を何年もかけて完成させた時の喜び、充実感は何物にも代えられなかったことであろう。反面契約に束縛され描き、造ったものに不満をもっていたようである。
生きて行くため食って行くために描き、造ることへのジレンマ・・
ミケランジェロは、常に壮大さを好み、「他人に出来ないことをやって」成功したいと考える人間であったらしい。こんな大芸術家(自身ではなく他人の評価として)で持ってして、「永遠の価値にはるかに及ばないものを求めて道に迷ったと感じ、自分にも、自分の人生にも失望して死んでいったとの事」
それは彼が「真の芸術は、それを生み出そうとする心によって、高尚にも宗教的にもなる」そして、心すなわち魂は「完全なものを造ろうとする努力によって高尚になる、なぜなら神は完全であり、その完全を求める人間は、だれでも神を求めているからである。」という考えを持っていたからであろう。・・神の域にも届かんとする芸術家の苦悩をここに見る。
そんな心を思いながら見た絵、彫刻はさらに壮大で美しかった。
2013年10月
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アマルフイー海岸

地中海屈指の風光明媚な海岸線 アマルフィー海岸
ナポリ港から小型バスに乗り、走った海岸線には断崖絶壁、急峻にしがみつくように立つ家並みが続いていた。、温暖で風光明媚な土地とは云え、一歩足を踏み外せば命を落としかねない様な地で・・
凄い!!あんな斜面にも家が立っている。どうやって上って行くんだろう!どうやって建材を運び、どうやって家を建てたんだろう?と思える場所に・・住めば都というけれど
アマルフイー海岸について(ネット情報より)
世界一美しい海岸と云われ、1997年にユネスコの世界遺産に登録された。土地の名前は、ヘラクレス(ギリシャ神話の英雄)が愛したニュンベーの名に由来すると言う。ヘラクレスはそのニュンベーと仲睦まじく暮らしていたが、ある日突然彼女が死んでしまう。それを嘆いたヘラクレスは、この世で最も美しい土地に彼女を葬り、街を切り開き、彼女の名前をつけたとされる。
30kmに及ぶ海岸線には、斜面に張り付くように小さな町が点在している、降りそそぐ太陽と白い街並みが眩しい、高級リゾート地である。町の中心には千年の歴史をほこる大聖堂アマルフイー大聖堂がある。それを取り囲むように地中海都市特有の坂道と路地が複雑に入り組んで、まるで迷宮のようである。人々は中世から変わらぬ生活を続け、レモンを畑で育て、坂の下まで、人の手と足で大切に運ばれる。
道路から見下ろし、見上げる急斜面には、オリーブやバナナ、レモン等が植えられ、家を取り巻くようにブーゲンビリアが咲いていた。
2013年10月
何時かはと夢見た街ナポリ

絵は、ナポリ湾に停泊する豪華客船とヴェスヴィオ火山
ナポリは自分の生まれ故郷鹿児島の鹿児島市と今から53年前、12歳の時に姉妹都市を提携した都市である。そんな事から当時よりいつかは行って見たいと思っていた都市で、今回の旅行コース選定にナポリが入っているかが選択条件の一つであった。
ナポリについて(ネット情報より)
イタリア南部にあるローマ、ミラノに次ぐイタリア第3の、ナポリ湾に面した都市である。
風光明媚な景観から「ナポリを見て死ね」と云われ、温暖な気候から観光都市としても知られる。
旧市街地は世界遺産に登録されている。ナポリ周辺にもヴェスヴィオ火山やボンペイの遺跡、カプリ島などの観光地を有する。
1960年5月3日鹿児島市と姉妹都市提携、ともに火山と縁の深い海沿いの都市であることから、鹿児島が「東洋のナポリ」と呼ばれていた事が縁となった。ナポリ市内には鹿児島通りがあり、鹿児島市内にはナポリ通りがある。
旅行3日目に訪れたナポリは期待以上の景観を見せてくれた。
古代ローマ時代の遺跡を融合させた街並み、丘の上までぎっしりと立ち並ぶ要塞の如き家並み・・
ナポリ湾には豪華客船が何隻も停泊し、観光客を引き寄せ、目の前にはヴェスヴィオ火山が雄大な容姿を覗かせる。この景色はまるで鹿児島湾から桜島を見ているような錯覚に陥り懐かしささえ覚える。
50数年前に淡く夢見たナポリ・・来て良かった!!この景色を見、この空気を吸うことが出来て・・
この景色を見、空気を吸っていたら満ち足りた気持ちになった。
「ナポリを見て死ね」・・この言葉も伊達や酔狂で生まれたものではないことを実感する。
2013年10月
ローマでの休日

映画「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーン扮するアン王女がジェラードを食べたシーンでおなじみの場所
ローマ・スペイン広場にて
JTBが企画した「搭乗員が案内する イタリア新幹線に乗る カプリ島とイタリア縦断ハイライト9」に
10月1日~9日、同行者26名と一緒に参加してきました。
参加者は、北は北海道から、佐渡、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、宮崎、年代としては20代~の新婚夫婦2組~74才までの熟年夫婦と様々な地域、年代のツアー
9月30日成田に前泊し、ローマ、カプリ島、フイレンチェ、メストレ、ミラノに宿泊する7泊9日の旅
前半の4日間は天気に恵まれ、後半は雨に降られましたが、それはそれなりに良い経験をすることが出来ました。
「百聞は一見にしかず」「ローマは一日にして成らず」
上記は、この旅であらためて強く心に刻み込んだ言葉です。
そして、この旅では人の情け、ご縁というものも強く肌身に感じました。
「旅は道ずれ世は情け」と傘を差しかけてくれた人、ツアーの徒歩の列でいつも最後をフォローしてくれた人、掛け合い漫才でムードを盛り上げた人、人生の指針となって頂いた方・・そして添乗員さんには何かと配慮して頂きました。
特に最後の晩餐は大いに盛り上がり、9日前に他人だったとは思えない心の繋がりを感じることができました。
この場をお借りして、あらためて添乗員さん、同行して頂いた全ての方々にお礼と感謝を申し上げます。
そしていつの日か、再会できる日がくればと思っております。
そんな旅の記録をこれから何枚か絵にしたい・・それが私の今回の旅の目的でもあります。
2013年10月
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